終戦記念日｜争いのない世界が来ますように｜お昼のサイレンの中願った平和への思い｜vol.954

戦争を知らない世代の
私たちが

先人の痛みと努力を
忘れないようにする方法は何か？


その問いは
追悼の日だけでなく

毎日の食卓と職場にも
あることを忘れてはいけません

私は経営の現場にいて
誰かの働きと配慮が

当たり前になってしまう怖さを
何度も見てきました


だからこそ

先人への感謝を
今のまわりへの感謝とつなげ


歴史に手を合わせ
隣人に目を合わせる

その二つに感謝する

そんな８月１５日に
したいと考えます

自由がなかった先人の時代

今の私たちでは
到底想像できない「不自由」

正確には「不自由」ではなく

「自由がなかった」というのが
戦時中の日本だったのでしょう

生きる自由がなく
国のために死ぬことの美学を
教え込まれ

私たちの先祖は
わたしたちを残すために

自ら礎となっていきました

「そんなこと考えなくて
自分の幸せだけ考えればいいよ」

そんな選択肢は
なかったんだと思います

誰かのためにという半端な思いではなく

会社には経営理念があります

そこには自分の利益だけでなく
社会のためにと思いを込めて

「誰かのために。。。」という
一見立派な文章が書かれています

それを毎朝斉唱させられて
自分自身の思いではなく

会社のキレイごとの
思いを「すばらしいと思え！」と

押し付けられています

しかし
戦争で死んでいった人たちは
そんな半端な思いではありません

「社会のため」「誰かのため」
ではなく

将来のこの国に住む
日本人のため

そして
愛する家族のため

という

途方も無い思いが
込められており

戦争を知らない世代として

自由がある
現代を作ってくれた先人に

感謝しかありません

「知る」ことから始まる平和の理解

戦争を知らない世代にとって
第一歩は「知る」ことです

教科書に載っている年号や出来事は
もちろん重要です

ですが

それだけでは実感はわきません


「何万人が亡くなった」
という数字だけでは

感情の奥底までは
届きにくいからです

デジタルアーカイブが開く新しい継承の形

この時期のテレビ番組

特にNHKは過去の素材をもとに
特別番組を多く作っています

NHKの「戦争証言アーカイブ」は
その代表例です

実際に戦争を経験した方の
語りを動画で記録し

誰でもアクセスできるように
公開しています

これらはVR技術などで
よりリアルな記憶を映し出します

VR（仮想現実）による
戦争体験は

広島市が積極的に

国内の自治体等に対する
原爆被害等を疑似体験できる
VRゴーグルの貸出し

という活動を行っています

若い世代には
「自分ごと」として考えるきっかけとして
見てもらいたい素材です

戦争の事実を歪めることは、先人の声を踏みにじること

SNSでは
戦争や歴史に関する情報が
日々大量に流れています

中には
歴史的事実を真摯に
伝えるものもあれば

「再生回数稼ぎ」のために
真実に虚飾や誇張を
交えた投稿も少なくありません



パロディやユーモアは
場合によっては笑いを誘い

人の心を和ませる力があります

しかし
こと戦争の事実に関しては
その軽さは許されません

戦争は「ひとつの事実」しかない

戦争は記録や証言によって
明らかになった歴史的事実が
存在します

そこに
複数の「真実」があるわけではありません


命を懸けて戦地に立ち
祖国を守った先人たち

空襲で家族を失い
それでも必死に生き抜いた祖先

その声は
軽率な憶測や作り話で
塗り替えられるべきではありません

SNSでの「ウソ」は、未来への裏切り

SNSの発言は
一瞬で世界に広がります


もしそこに意図的な
ウソや大げさな脚色があれば

それは未来の世代に誤った
歴史を伝えることになります


先人を侮辱するような言葉
名誉を傷つけるような発信は

たとえ一部の冗談や
娯楽目的であっても

決して許されるものでは
ありません

私たちは日本人として

それぞれが
過去に起きた戦争を正しく理解し

未来に正しく伝える
責任を負っていませんか？


私も含め戦争体験者が
少なくなっていく中で

事実を守る
最後の砦は

良識を持った
私たち現代に生きる世代です


だからこ
歴史を歪める言葉には
毅然と立ち向かい

正しい事実を守る姿勢
を持たなければなりません

2025年8月15日に残す言葉

お昼12時にサイレンと共に
手を合わせこう願いました。。。

「争いのない世界が来ますように」

戦後80年
今考えることは一つ

国と国との事情は
なにかあるにせよ

絶対に戦争はあってはいけません

人と人が殺し合うことに
大義は絶対にありません

殺人兵器を作ることにも
正義は絶対にありません

その教訓を
正しく伝えるためにも

事実を守ることは
私たちが正しく未来に残す
唯一のメッセージです

どうか
あなたが発する一言が
先人の名誉を守るものであってほしい

そして
それが次の世代への
誠実なメッセージとなることを

願います。。。



今日も最後まで読んでいただき
感謝いたします