「アナログ」と聞いて
あなたはどんなイメージを持つでしょうか?
今の若者たちにとっては
もはや触れることのない存在
一方で
僕ら50代以上の世代には
かつて日常だった“あの感覚”が確かにあります
便利でスピーディな
デジタルの世界に生きる若者たちが
あえて“不便”な
アナログ機材に興味を持つ理由とは?
今回は
音響卓をめぐるエピソードを通して
アナログとデジタルの違い
そしてその背景にある
「感覚の差」について語ってみたいと思います

クボタサトシ
(このブログの筆者)
(株)ロックス・カンパニー代表取締役
久保田サトシといいます
「地方発の挑戦を世界に届ける」モットーに、広告費に頼らずSNSや様々なツールを駆使し、中小企業の情報発信を支援し、これまで約200社を伴走してきました
本ブログでは「IT・デジタル話」を「ひらがなで解説」しています
どうぞよろしくお願いいたします
▼久保田のプロフィール
https://blog.rocks-c.com/2023/01/04/satoshiani/
今求められるアナログな感覚
1990年代
世の中の技術が
アナログからデジタルに移行していき
現在の若者は
全くアナログを知らない世代です
デジタルやアナログと言う話は
音楽やITの世界だけではありません
考え方や組み立て方
そして思考回路もデジタルアナログで
語れるわけです
僕たちの世代では
アナログ=不便なもの
として認識しているはずなのですが
今の若者はわざわざ
不便なアナログに関心があるようです
音響卓の話
私が20〜30代に使っていた
アナログの音響卓を
見たことがないという若者
彼が知っている世界は
パソコンの中だけにありました
いわゆるDAWの世界です
(Digital Audio Workstationの略)
こんな感じのやつです↓

ノートパソコンの画面で全て完結
もちろん音もバッチリ聞こえて
私的に言わせれば
何の不自由もありません
しかし若者は見てみたいと
言い張ります
そこでネット検索し
「こんな感じのもの」と
写真を見せます↓

「おーー❤️」と
興奮する若者
たまたまオークションサイトの画像で
なんと11,000円で売られていました
こんなもん今や粗大ゴミ同然
処分にもかなりのお金がかかります

昔は1000万ぐらいしたんだけどな。。
こんなもん誰も欲しがらない証拠
しかし1万円って。。。
それをみた若者
『買おっかな。。。』と
あわてて私は
『絶対やめといた方がいい。運ぶだけで最低6〜7人要る!』
なぜ不便を求めるのか
アナログがデジタルに勝る部分
それは「便利」だから。。です
同じ以上の機能を持つものが
デジタルでは小さく・安く・良く
アナログ時代に黒を経験した
50代以上の人間から言えば
もう元には戻れません
これはいろんなジャンルでも同じこと
一旦小さく便利になったものを
大きく不便には戻したくないからです
実は探究心のある若者は
単に「見て触りたい」だけなのです
未知のものですから
人間として至極当然のことです
無い物ねだりでしょう
アナログを知らない世代たち
アナログを知らない若者たちと
アナログからデジタルへと
移り変わる時代を生きてきた
私たち五十代とでは
会話の重みや深さが違うように
感じます
それは
決して知識や能力の差ではなく
どんな時代を
どう生きてきたかという
心の奥に刻まれた
感覚の違いだと思います
たとえば。。。
公衆電話に並んで話す内容を
何度も頭の中で
リハーサルしていた時代と
スマホで思いついた瞬間に
LINEなどで言葉を送れる今では
一つの言葉に込める
思いの濃度が異なります
火を自分で起こしたことのある人と
スイッチ一つでガスの火を
当たり前に使える人とでは
炎そのものに対する
敬意がまるで違うように
技術や便利さへの感覚も
異なるとおもいます
おじさんたちは
不便の中にある工夫や
人とのつながりを知っています
写真を撮るにも
現像を待つ時間があり
その時間の中に
ちゃんと写っているだろうかという
期待や不安がありました
そういった手間や時間の蓄積が
心を育ててきたのではないかなぁ。。。
と思います
一方で今の若い世代は
便利さを前提に育ち
確認も共有も瞬時にできるからこそ
言葉や行動の余白が失われやすく
なっているのかもしれません
もちろんそれが
悪いというわけではありません
違いは世代間の壁ではなく
積み重ねてきた時間の重みの違いです
若者の話が軽いわけでも
浅いわけでもないのでしょう
ただ私たち五十代の言葉には
変化を乗り越えてきた心の重さが
自然とにじんでいます!
だからこそ
同じテーマを語っても
話の深さや余韻に違いが生まれるのではないかと。。。
今回の音響卓の一件で
逆に僕のほうが
たくさん学ばせてもらいました
不便さを恐れず
未知の世界に飛び込もうとする
若者の姿勢に
ちょっと感動しちゃいました
僕ら初老が「あたり前」に
感じていたものが
若者にとっては「宝物」に
見えることがあるんだなと
これからも
世代の違いを面白がりながら
一緒に未来を
つくっていきたいですね
ありがとう、若者たち!!
今日も最後まで
お読みいただきありがとうございました
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